2017年6月3日(土) 鉄道むすめスタンプラリー その玖



概要
 第一回:シーサイドライン→相鉄→いずっぱこ (神奈川・静岡)
 第二回:秩父鉄道、トミーテック大宮、東武鉄道x2 (埼玉・栃木)
 第三回:伊豆急行 (静岡)
 第四回:京阪石山坂線、近江鉄道、愛知高速鉄道リニモ (滋賀・愛知)
 第五回:山形鉄道、仙台市営地下鉄、仙台空港鉄道 (山形・宮城)
 第六回:上田電鉄、アルピコ交通 (長野)
 第七回:嵯峨野トロッコ、京福電鉄、大阪モノレール、和歌山電鐵、水間鉄道、泉北高速鉄道(大阪・京都・和歌山)
 第八回:三陸鉄道、IGRいわて銀河鉄道(岩手)

 結局制覇を目指す方向になりました。
 ということで、今回は近くて遠い、「大井川鐵道」のみ訪問です。

 目的は例によって「鉄道むすめスタンプラリー」。 、「コロニーな生活」の位置登録は登録済地域のみ通るので今回は無し。

公式HPリンク
 http://tetsudou-musume.net/contents/special/meguri2017/index.html
 

当日の経路・写真等
(1)地元駅(6:32発)→品川(7:00着)【都営浅草線・京急線】
(1)地元駅(6:21発)→品川(6:48着)【都営浅草線・京急線】
ナイスな感じ(気温が高めですが)な天気予報を眺めつつ朝食→出発準備

心配なので予定より一本早い列車に乗るのは仕様。
昔たまゆら切符を汐入駅まで買いに行ったときと同じ時間のエアポート快特に
乗換えだったので気分的に早かったですね。 日本橋まで座れませんでしたが。


(2)品川(7:10発)→静岡(8:04着)【JR東海道新幹線 ひかり号 岡山行

3種別そろい踏みですが、乗車するのはひかり号。(岡山行ひかりは静岡・浜松停車」と覚えておくと便利)
9:10発のひかりでも大井川鐵道の次便に乗車して20時には東京に戻ってこれるのですが、現地での混雑回避と
静岡で寄り道しようと思ったので、早い時間の電車にしました。 最近早起きにも慣れてきたしね(笑)


3月3日の平日に駿府博物館に行ったときは平日ビジネス客の超混雑にびっくりしたものですが、
この日の指定席は窓際がほぼ埋まる程度の混雑で、隣に他の客もいなくて快適でした。

天気が大変良く、新幹線からの富士山も綺麗に見えました。



品川から54分で静岡到着。 駅名標を撮影してのんびりホームを歩いている最中にのぞみ号が爆速で通過。
相変わらずの過密ダイヤです。



(3)静岡(8:17発)→金谷(8:49着)【JR東海道線 浜松行】
東海道線で金谷へ。 駅の案内板で「4両」と確認したので「C」と書かれている部分に並んでいたら、列車待ちの乗務員の方が「そこには停まりませんよ、7番から10番にとまります」と丁寧に教えてくれました。
ハード面のサービスの悪さをソフト面(人的サービス)でカバーされた例。 こういう親切な人的サービスは印象に残ります。

乗務員の案内のおかげで無事着席。
安倍川、用宗、西焼津、焼津、藤枝、六合、島田と各駅に止まり32分で金谷に到着。

(4)金谷(9:01発)→千頭(10:14着)【大井川鐵道 本線 千頭行】
地下道を通り、上り線ホームから改札を出ると右手に大井川鐵道の駅がすぐありました。



大井川鐵道は全国に先駆けて昭和51年よりSLの動態保存(営業運転)をしております。
もう40年もやっているわけですね。  観光客の運賃収入が全体の9割という観光路線です。

乗る予定はありませんが、SL乗車券は売り切れ。 SLは隣の新金谷から千頭まで運転しています。

窓口で本線、井川線が乗り放題の乗車券(2日間有効)を4400円で購入。 通常運賃での往復よりだいぶお得。



止まっていたのは元近鉄特急の車両。 


座席は向かい合わせで固定されていました。
ややへたり気味ですが、リクライニングも出来る座り心地の良い座席でした。
終点千頭まで4人掛けの座席を終点まで一人で占有できる程度の混雑で快適でした。


鉄道名称のとおり、大井川上流に向かって川沿いを走り続けます。


進むにつれて住宅が減ってきて、水田・茶畑が広がる牧歌的な風景。

こういう風景を眺めながらのんびり移動できるのが鉄道の良いところ。


駅名標は色々なタイプがありました。



終点の千頭駅に到着。 ここでアプト式の井川線に乗換えます。

乗換え時間が5分でしたが、ホームが隣接しているのでトイレを済ませて井川線ホームに向かいます。


(5)千頭(10:19発)→井川(12:06着)【大井川鐵道 井川線 井川行】

ホームがやけに低く、止まっていた列車はこんな小さな車両。


乗車口も小さく、車内も狭かったです。
井川線は元々「井川ダム」建設時に中部電力が工事のために敷設した路線をダム完成後に観光路線に転換したもの。
そのため車両が大変小さいのです。 ドアは手動で、冷暖房装置もついていません。 窓が全開で風が心地よかったです。


窓の隙間にものを落とすとゲームオーバーになるようです。
3カ国語で注意が書かれていましたし、車掌も定期的に注意するようアナウンスしていました。


車掌さんはこんなかんじで客室内でアナウンスをします。 見所ごとに観光案内の放送も入りました。

駅に到着すると車掌がホームに降りて下車客の乗車券回収→全てのドアを締めて出発 の流れ。
放送装置は全車両についており、最後に扉を締めた車両で次の駅までアナウンスをしていました。

鉄道むすめ「井川ちしろ」の名前の元ネタである「アプトいちしろ駅」に到着。


ここから隣の長島ダム駅までは急勾配を登るため、電気機関車が後方に増結されます。
線路の間にある黒いギザギザした部分がアプト式の線路。 ここに歯車を噛み合わせて
推進力を確保する方式のようです。


連結直後の図。 今までのディーゼル機関車と並べるとえらくでかくていかにもパワーがありそう。
この一駅間だけ電化されています。 なお、乗客のほぼ全員が連結シーンを見守っておりました。



アプト式で走行する急勾配区間。 絶景でございます。
天気も良いので太陽光に反射して水も綺麗な色をしています。
(先日の浄土ケ浜も晴れていればこんな感じの水の色になったはず)


来る前は「こんな山奥の駅にスタンプ設置しやがって」と思っていましたが、
こんな素晴らしい景色を見ているうちに「来て良かった」と思えるようになりました。


なお、列車は早い時間帯に乗車したため、思惑通り座席が3割程度埋まるほどよい混雑でした。
新緑の季節で綺麗な風景ですが、連休直後〜夏休みの閑散期にあたるのでしょうか。
紅葉のシーズンは激しく混雑しそうな気がします。



そしていわゆる「秘境駅」として有名な尾盛駅に到着。 車掌のアナウンスによると
「駅の回りに民家はありません。 駅に通じる道もありません。」 狸の置物が何故かあります。

尾盛駅に徒歩での到達をされた方の個人HPを見つけたのでリンクを貼っておきます。


どんどん山奥に進み、井川ダムが見えて、トンネルを抜けたところで終点の井川駅に到着。


運賃表を見ると、東京方面の新幹線の切符も販売しているようです。
スタンプは4人程度の列が出来ていたのでさきに駅周辺を散策。
折り返し列車まで27分ですが、井川ダムまで徒歩4分程度なので見学可能です。


駅前はこんな感じでなにもありません。 左側階段を上がったところが井川駅です。




井川ダムを堤防上から眺めてみました。上の画像がダム湖。
下の画像が川の方です。高くて目がくらみます(高いところ苦手)

回りの風景が雄大で圧倒されました。

実は井川線は2年半近く接岨峡温泉〜井川間が災害で普通となっておりました。
今年(2017年)の3月11日にめでたく再開されたばかりなのです。
スタンプラリーの設置駅も3月10日までは本線の終点「千頭駅」だったので、スタンプコンプリート
狙いの方はおそらく千頭駅にあるうちにスタンプを押しにきたものと思われます。


井川駅に戻ってスタンプ押印、アクリルフィギュアは井川駅では売っていませんが、記念入場券が販売されていたので購入。



大井川鐵道の鉄道むすめは「井川ちしろ」

だから、客に向けて舌を出すんじゃないっ。 ここにきて勤務態度の悪い人が続いております。

折り返し千頭行に乗車。 当然ながら往路乗っていた乗客のほとんどがこの列車に乗りました。


(6)井川(12:33発)→千頭(14:21着)【大井川鐵道 井川線 千頭行】
(6−1)井川(12:33発)→閑蔵(12:50着)【大井川鐵道 井川線 千頭行
(6−2)閑蔵駅前(13:00発)→千頭駅前(13:30着)【大井川鐵道 路線バス 千頭駅前行
往路で景色も堪能できたので、復路は井川の次駅「閑蔵駅」にて下車します。

ここも狸の像が置いてありますが、例によって周囲に何もない駅。

なぜこんな駅で降りたかというと、ここから千頭駅まで路線バスが運行しているので、それに乗換えるため。

バスは右画像のとおり、一日三本運行しています。 

このバスに乗ると列車で90分かかる閑蔵駅→千頭駅の区間を30分で移動することができます。



道中アプト式の区間が車窓から見えました。 この写真だと、右側に向かって上がっている鉄道の急勾配がよくわかります。


定刻どおり30分で千頭駅前に到着。 

これにより千頭駅での乗り換え時間が14分だったところが65分となり、
昼食を取ることが可能となりました。 

駅から1分ほど歩いた所にありました「ゑびすや」という食堂で昼食にします。


大井川鐵道の影響か、メニューが機関車トーマ○ス仕様です。 著作権は大丈夫なのか?w


ご当地ものということで、「黒はんぺんフライ定食」にしました。

白いはんぺんより固めで、魚の味がしっかりするはんぺんでした。 おばちゃん2人がてきぱきと
料理を作っていましたが、店内先客多数で20分ほど待ちました。 揚げたてのフライは美味でした。
味噌汁、漬け物が手作りでこちらも美味しかったです。 全体的に量が少ない以外は文句なしでした。

まだ時間があるので、駅に併設のSL資料館を見ていきます。 入場料は100円です。


そして無人の顧客信用方式の料金収受。


入り口付近には過去の記念ヘッドマークが展示。


大正時代の文書とか地味に貴重な文献も多数展示。


昭和時代の風景写真も多数。


見てもさっぱり理解できない全体図もありました。

100円にしては展示物が充実しており、出発までの待ち時間を退屈せず過ごすことができました。
時間があったので帰り金谷駅で買おうと思ったアクリルフィギュアを千頭駅売店で購入。
(この購入が後の経路変更につながる。)

ホームに向かいます。

(7)千頭(14:35発)→金谷(15:47着)【大井川鐵道 本線 金谷行】

行きと同じ近鉄特急の車両が止まっている反対側にはレトロな客車が。



先頭の方で蒸気機関車の音が聞こえてきたので、電車の座席を確保して前の方に進みます。

どーん!とSLが停まっていました。 皆さん入れ替わり立ち替わり写真を撮っていきます。

昭和11年製造です。 言い方を変えれば「非効率で環境に悪い」ものですが、
歴史的価値を考えると動態保存することには意義があると思います。
観光客が集まって地方鉄道会社の収益にもつながりWin-Winな感じ。


運転席の初心者お断り感が凄い。 ハンドル一本で操縦できる今の電車とは大違い。




大井川鐵道は蒸気機関車を複数所持しており、一部は外見を機関車トーマス仕様に改造しています。
ビニールがかけられていて、息苦しいのでは?



途中駅、「神尾駅」には何故か狸の置物がいっぱい

大井川鐵道、謎のタヌキ推し。






帰りの列車は座席配置が行きと違い、2人掛け座席。 途中で隣まで席が埋まり、新金谷までは立ち客多数の混雑。
そして新金谷で7割くらいの客が下車。 新金谷まで自動車で来て、千頭までSLに乗った人達と思われます。



新金谷出発後、急激に住宅が増えてきた沿線を眺めつつ、終点金谷には定刻どおり15:47到着。




(8)金谷(16:08発)→草薙(16:52着)【JR東海道線】
(9)静鉄草薙(17:02発)→新静岡(17:15着)【静岡鉄道】

(8)金谷(15:50発)→静岡(16:21着)【JR東海道線】
16:08の列車に乗るつもりでしたが、ちょうど目の前にとまっていた熱海行に乗車できました。
このあと草薙まで行って、静岡鉄道に乗車し、新静岡から駿府城公園、駿河屋本店を経由して帰ろうと思ったのですが。
 ・駿府城公園は城址の公園でこれといった見所がない。
 ・一本早い列車に乗ったことにより、静岡でお土産を購入してひかり号に乗り継げる感じ。。
 ・大井川鐵道が思ったより楽しめたのでもう満足。

(10)静岡(18:20発)→品川(19:39着)【東海道新幹線 こだま号】

(10)静岡(16:38発)→品川(17:33着)【東海道新幹線 ひかり号(自由席)】
ということで、静岡駅からひかり号に乗車して、さっさと帰ってきました。
乗車時間は短めですが、せっかくだから2列席の窓際に座りたいなと思い、5号車→1号車へ向かって空席探し。
(ひかり号の自由席は1〜5号車))

2号車で一カ所だけ空いていました。 まだ座席が暖かいので、静岡で下車した客が座っていたものと思われます。

この先は新横浜まで停まらないのでゆったりと帰れました。


その他画像

スタンプは一般客の女性が押していて、押してみたらかわいい図柄が出てきてでびっくりされていました。
私はかすれて失敗→2回目は綺麗に押せた! と思ったらまさかの向き間違い!!
インクを満遍なくつけようと、スタンプ本体を回しながらインクをつけたのが敗因ですw

すれ違った機関車には鉄道むすめのヘッドマークが。



記念入場券は井川駅のもの。 車で行くのも困難なダム脇の駅。
入場券を使う場面が想定できません。 使い道のないものを買ってしまいましたーーー



お菓子類
左上の川根柚ようかんは千頭駅で購入。 他は静岡駅にて。

上段真ん中2個並びの「黒蜜饅頭」はその名の通り黒蜜とあんこが入っていておいしかった。
「うなぎパイVSOP」は前回駿府博物館にいったときに気になっていたので買ってみました。
5枚で920円と通常のうなぎパイの倍近い価格がする高級品です。 うたい文句も「真夜中のお菓子」と
さらに卑猥なゴージャスな感じになっています。 次回ふじみ野行の時に持参しようかな。




次回は富山ライトレール、のと鉄道、
その次は智頭急行、広島電鉄、西日本鉄道、北神急行と残り4つを一気に回ってコンプリートする方向でございます。



動画!
 大井川鐵道井川線の動画(解像度1280x720 MP4形式 再生時間6分弱 ファイル容量93.6M
以下の順番で垂れ流しです。 暇な方はDLして見てください。
 @ 泉大橋
 A アプトいちしろ駅での電気機関車連結
 B 長島ダム
 C 高さ70.8メートル、関の沢鉄橋 川根本町から静岡市(政令指定都市)に入ります。
 D 奥泉ダム
 E 山の十二単衣
 F 井川ダム
 G (復路)10メートル展望
 H おまけ1 大井川の反対側は終始こんな風景です。 往路の場合、進行方向右側の座席確保必須。
 I おまけ2 千頭駅停車中の蒸気機関車

 ダム建設のために敷設した路線ということで凄い場所を走っていますが、
 とにかく景色が素晴らしかった。 


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