2017年5月27日(土) 鉄道むすめスタンプラリー その捌


別ページ2 三陸鉄道乗車〜終了




(5)久慈(12:15発)→宮古(13:54着)【三陸鉄道北リアス線 宮古行】
位置登録:宮古地域(宮古駅)  

三陸鉄道出発。 地方私鉄は駅間が短いことが多いのですが、この路線は一駅が長め。

沿線のいたるところで防潮堤等の工事が進められておりました。

雨はほぼ上がった感じですが、見事な曇天で空も暗めです。
十府ヶ浦海岸駅を過ぎると海岸線とトンネルが交互に来る感じになってきました。
リアス式海岸で他の路線のように海岸沿いに線路を引くと大変なことになるので、三陸鉄道は高所の架橋、トンネルを駆使して直線的な経路になっています。
そのためトンネルを抜けた直後に絶景があったりしますが、観光客のためにそういった場所では停車してくれます。

安家川(あっかがわ)橋梁からの太平洋でございます。


大沢橋梁からの太平洋でございます。


その反対側(山側)頭上には国道45号線にかかる堀内(ほりない)橋梁が一望いただけます。

晴天だったらもっと素晴らしい景色だったかもしれませんが、自然現象なのでしょうがないですね。 
運転手のアナウンスで「トンネルの多い三陸鉄道の数少ない絶景」と案内していたとおり、この先はトンネルばかりでした。

車内はボックスシートに1人〜2人程度の混雑。 私が座ったボックスは終点まで1人独占でした。
天気が良ければもう少し混雑するのかもしれませんが想定よりだいぶ空いていました。




接待ではなく摂待です。 次駅表示の「岩泉小本」がひらがなで、田老は漢字と統一されていないのが気になって仕方ありません。




田老駅付近の小学校にはこんな掲示物が


一応、義援金を送った身としては、こういったメッセージは嬉しく思います。


田老駅より海側を望む。 10メートル近い高さの築堤上を走っていますが、震災時はここの線路が津波で冠水したとのこと。
手前に映っている地上部分は壊滅。   現在はソーラーパネルが並んでいます。




途中数人の乗り降りがあるだけでしたが、終点の一つ手前、「山口団地駅」では
5人程度降りて、4人乗車。 中間駅では一番乗り降りが多かったですね。


東武の松原団地駅が改名されてしまったので、「団地」がつく駅名は貴重かと思います。

前半は良い景色を楽しみ、後半はトンネルばかりでウトウトしながら1時間40分で終点宮古に到着。



久慈駅同様、駅構内に売店あり。 「鉄道ダンシ」というキャラが展開されていました。


公式HPを見ると更新が途絶えており微妙な感じでございます。
店内をしばしうろついていたら、列車内網棚にスタンプ台紙、お土産を入れた手提げ袋を忘れたことに気づき、
どうしようと思った刹那、運転手さんが窓口に忘れ物です! と持ってきた所でした。
声をかけて無事回収、お礼をかねてクリアファイルを多めに購入しておきました。


宮古駅全景


こちらのAKBの顔出しパネルはAKBが被災地を巡りライブをした際にお土産としておいていったものらしいですよ。

自販機には鉄道むすめではなく、ご当地戦隊のキャラが。
キャッチフレーズが秀逸すぎて、おもわず笑ってしまいそうになりました。


JR宮古駅は隣り合っていますが別駅舎でした。 ここからは山田線が盛岡まで走っているのですが、
平成27年の土砂流入で不通区間があり、盛岡に行くことはできません。(今年秋開通予定)



昼食は駅前の「蛇の目本店」にて昼食。 こちらは宮古の超有名定番店なので、その隣で頑張っている「すみよし」
に入ろうと思っていたのですが、「すみよし」は14時で準備中になった模様。

週末は混雑必至と言われていた蛇の目本店ですが、覗いたら店内は客数名。 というわけで入店しました。

こちらはメニューの寿司のページ。 定食ものは900円前後でリーズナブルなものもありますが、
東北地方でお金を使うのが今回の目的でもありますので。


おまかせにぎり(4320円)+ミニサラダ・ミニめかぶ蕎麦セット(350円)を注文しました!!!

ミニですがサラダもぎっしり詰まっていますし、蕎麦は小諸そばの普通盛りくらいの量があります。
寿司はどのネタも美味い! 別格だったのがウニですね。 
生臭さがなく、甘みがあり、ウニを食べて本当に美味しく感じたのは初めてです。
量も多くて大満足な一品でした。

店員さんに聞いたら、昼時以外はそんなに並ぶことはないみたいです。
天気は悪いのですが、その分観光客が少なくてこういう所が空いているというメリットもありますね。
店内を見渡すと地元民っぽい常連客多数。 ここは観光客に特化した浅草の不味い老舗天ぷら屋等と違い、
有名店となっても安価で美味しい料理も揃え、地元客にも愛されているものと思われます。



さて、大満足で店舗を出たらまた雨足が強くなってきました。
でも、気にせず、予定通りタクシーに乗って浄土ヶ浜へ向かいます。
行き先を伝えた瞬間、運転手から「今日はガスが出ているからあまり景色良くないかもねー」と教えてくれましたが、他に気軽に行ける距離の観光地もないので向かいます。

東京から、始めて来た旨伝えると、走行しながら震災当時の状況をお話いただけました。
宮古市沿岸には5メートルの津波が来たこと、街中がビルばかりだが、それは2階建て以下の木造建築物が全て津波にやられてしまったためであること。 

等とお話を聞いている内に浄土ヶ浜付近の高台のうねうねした道路へ。 
途中いきなり停車したと思ったら、「ここが一番良い景色の場所」ですよと教えてくれたので写真を一枚。

天気が悪すぎる! 残念。  とはいえ素晴らしい眺望であることは確か。
幻想的な感じがしていいじゃないですか。 ラスボスとか出てきそう。



奥浄土ヶ浜バス停付近にて、タクシーを降りる、1890円くらいですかね。

宮古市のタクシーは初乗り530円で後は80円ずつ加算と東京の新料金に近い設定。
初乗りがやや高めですが、迎車料金は無料となっています。 観光地仕様でしょうか。

浄土ヶ浜到着! 人が全くいない!! ウミネコは大量!!!


石灰岩の上に松の木が生い茂っている絶景ですが、雲が厚く暗いですね。
そのため透明度の高い海もどんよりとした色になっています。



フォトショップの補正機能で明るくしたくなるような天気の悪さですが、ありのままを記録するために、無加工でいきます。


とりあえず海岸線を散策。 人がいない。



水はすごい綺麗(比較対象:東京湾)



観光客がいない=えさをくれる人がいない ということでウミネコ達はどことなく機嫌が悪そうに見えます。



以上、通ってきたルートはこんな感じです。
 マリンハウスにて小休止。

マリンハウスは休憩所+食堂+観光案内の場所という感じ。
「さっぱ船」という小型漁船に乗って「青の洞窟」を見学するというサービスがあるのですが、
ライフジャケット着用で狭い洞窟に入っていくのはちょっと怖いのでパスしました。

(暇そうにしていた従業員に熱心に誘われましたがお断りしました。 従業員もこの天気では暇でしょうがないようです。)
マリンハウス内も客0人。 地図の右下にある「観光船発着所」から大型観光船が出ているのでこっちに乗る予定だったのですが、あまりにも天気が悪くテンションがだだ下がりにつき、乗車せず電話でタクシーを呼ぶこととしました。


そして行き先は、宮古駅ではなく「宮古市役所」へ。 
マリンハウスからの観光客の行き先が市役所とは運転手も首をかしげたことでしょう(笑)
ルートとしては市役所で下車し、市役所周辺から駅まで歩きながら待ちの様子を見たかったのです。

赤い線がタクシーで移動した部分。 遠回りしているように見えますが、海岸沿いは反時計回りに一方通行なのです。
宮古市役所近辺から宮古駅前までの青色矢印が徒歩で移動した部分です。


※ここからはしばらく「別の話題」になりますので、興味の無い方は次の水平線が引いてあるところまでスクロールしてください。

はい、宮古市役所に到着。 津波は2階床付近の高さに到達したことがわかります。
このような高さ表記は過去の状況を伝える上では重要ですが、決して「これがMAX」と思い込まないことが大事。



「どうしてもこの目で見ておきたかった場所」その1 市役所脇、閉伊川の堤防。







「どうしてもこの目で見ておきたかった場所」その2 市役所付近交差点にかかる大型歩道橋。


歩道橋より閉伊川を望む、普段は充分な高さの堤防です。



この付近を訪問した理由は、youtubeにアップされている津波被害の動画の現場をこの目で見たかったからです。
動画で見ると不謹慎かもしれませんがなんとなく他人事である感じになってしまうのです。
実際に現場に行き、動画の状況を想像して、
 「この堤防から大量の水と共にガレキと車と船が大量に降ってきたらどうする?」
 「歩道橋の上に立っていら下の道路が5メートル浸水し、家、車、船が家の方に流されていったらどんな気分か?」
 など色々考えながら歩いてみました。 自分がそんな場面に遭遇したら落ち着いて行動できるのか?
 
 動画を見ると津波警報が出ているのに海に向かって車を走らせる人、右往左往して到達寸前にビルに飛び込む人影
等、パニック状態になっていると思われる状況が見えます。 こうならないように日頃の心構えは必要であると再認識。
 浄土ケ浜を歩いていたときからずっと「今地震がきたらどうすれば良いか?」など考えながら歩いていました。

 うまく言い表わせませんが、短時間ですが実際の現場に足を運び本当に良かったと思います。
 帰った後、動画を再度見ましたが、全然違う印象を受けました。 なんとも言えない気分になりました。


参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=NgobVz0KB_4
https://www.youtube.com/watch?v=8zoX9H6xiPo&feature=youtu.be

画像
http://www.bo-sai.co.jp/miyakosinsai.html


※災害の動画・画像なので閲覧は各自の判断でお願いします。


※「別の話題」はここまで。






話が戻りまして、遊覧船(所要40分程度)乗車は取り止めて、一時間早いバスにギリギリ乗れそうな感じだったので足を早めて宮古駅に向かいます。

道中ちょっと中を覗くと音ゲーの設置豊富そうな気になるゲーセンがありましたが、時間がないのでスルー。
後で調べたら宮古市唯一のビートマニア2DX設置店で津波被害でゲーム機壊滅するも復活して営業継続中とのこと。
頑張って欲しいものです。



(6)宮古駅(17:05発)→盛岡駅(19:20着)【岩手県北バス 106急行 盛岡駅行】
(6)宮古駅(16:05発)→盛岡駅(18:20着)【岩手県北バス 106急行 盛岡駅行】

間に合わないかと思いましたが、バス停に16:02に到着。 バス停が駅から一番遠い場所なので、
宮古市役所方面から来ると一番手前だったのが幸い。 混雑想定でしたが乗客は10人程度と空いておりさっと乗車。
久慈スワロー号と同じく左側最前列の眺望良い席を確保。 


乗車してすぐにモバイルSuicaにて新幹線の指定席を1時間早い便に振替え。
座席表を見ながら変更できるので、空いている指定席車両を選べるのが良いですね。

バスは市街地を抜けた後は閉伊川沿いを走る国道106号線を延々と走る感じ。 
時速60kmでひたすら走り続けます。 



この国道106号も2016年8月の台風10号の影響で閉伊川が氾濫し、道路崩落等多数発生。
記憶に新しい超迷走したあげくに太平洋側から東北沿岸に突っ込んできた台風です。


関東直撃は免れてほっとした記憶がありますが、直撃した東北地方は甚大な被害があったのです。
三陸日帰りスタンプラリーが決行できたのも、このような災害から復旧工事に当たった皆様のおかげです。



一時間ほど走ったところで「道の駅やまびこ産直館」にて5分間のトイレ休憩。
ずーっとどんよりと雲がかかって雨だったのに、バスに乗ったら天気が急回復する罠。
これはタイミングというより、海岸沿いから山間部に移動したことにより天気が変わったものです(多分)


女性客のことを考慮すると混雑しがちな道の駅のトイレで休憩時間5分は厳しいと思った。
この先は終始良い天気。 バスからの車窓も壮大な感じになってきました。



区界(くざかい)バス停にて6人ほど乗車。 ここが一番標高の高い区界峠付近で、ここからは盛岡に
向けて山を下っていく感じになります。

峠越えということで、このように視界が開けると素晴らしい景色が見えるところもありました。(ほんの数秒間)



急激に風景が市街地化してきたと思ったら、バス停にこまめに止まりつつ
終点の盛岡駅に定刻より7分早く到着。
直前のバス停から盛岡駅まですぐですが、このバス停間の所要時間が13分となっており、
遅れを織り込んだダイヤ設定になっているようです。


なお、宮古〜盛岡の走行距離はちょうど100kmくらい。 岩手県横断で東京から熱海くらいの距離があるわけで、日本で二番目に大きな都道府県、「岩手県」の広さを実感しました。
岩手県の面積≒四国4県の面積です。

猶予時間は37分あり、新幹線のチケットも準備済なので余裕をもって行動できます。
地域色が出ているコインロッカーを眺めつつIGRいわて銀河鉄道の改札口へ。



スタンプを押印、グッズ購入と思いましたが、改札周辺が20人くらいのJKDKメインで賑やかな感じ。
なんとなくスタンプを押すのに気がひけるので先にお菓子など自宅・職場向け土産を購入。


再度IGRの改札口へ。 改札前にいる乗客は30人程度に増えていました(笑)
時間もないので、気にせずスタンプ押印→窓口でグッズ購入と進みます。

キャラの名前は「小鳥谷スピカ」です。
バカヤロー!
おまえ、自動車に乗れないじゃないか! こんなアイマスのビジュアル系衣装みたいな透け透けスカートの駅員がいるわけないだろ!! 

といいたい所ですが、過去の経験より「きっとIGRの駅員は老若男女問わず全員この格好に違いない」」と思いつつ窓口へ。
こんな制服で冬場は耐えられるのかという疑問もありますが。

窓口に行って声をかけると若い女性の声! しかし、せっかく若い女性駅員だったのに、普通の制服でした。

調べてみたら「小鳥谷スピカ」はゲスト枠で、駅員がモチーフではなく「駅メモ」というアプリに出てくるキャラ
(「でんこ」というらしい)のゲスト出演とのことでした。 

他のゲストキャラはみんな駅員モチーフだったのでだまされましたね。 IGRに苦情の電話を。

乗車する時間がないので、新幹線開通と同時に在来線経営を押しつけられている第三セクター応援を兼ねて、
乗車しないけど初乗り区間の切符を購入。  青山一丁目まで210円だったら素晴らしいのですが(笑)

他になにかグッズを適当に買おうと思いましたが、めぼしいものがなかったので、アクリルフィギュアを2個購入しました。

混雑していて路線図とか写真撮らなかったのですが、IGRの難読駅名(初見読めなかった)は以下の通り。
 ・小鳥谷(こずや) →ことりやではありません。 キャラ名になっていますが最初読めませんでした。
 ・金田一温泉(きんたいちおんせん) 「両国国技館が存在する墨田区の地名」と同じノリで誤読率が高そうです。



(7)盛岡(19:50発)→上野(21:58着)【東北新幹線 こまち36号 東京行】

(7)盛岡(18:50発)→上野(20:58着)【東北新幹線 こまち32号 東京行】

位置登録:奥州地域(水沢江刺駅通過直後【往路取れなかったので復路で取得成功】)  

盛岡からなので、はやぶさ、こまちどっちでも乗車可能なので、帰りは「こまち号」にしました。


こまちにした理由は簡単。 「はやぶさの車両より座席の横幅が15mm広い」から。
ただし前座席との間隔は「はやぶさ」1040mmに対して「こまち」は980mmと6cm狭くなっています。

私は横幅が広めで足が短めの体格なので「こまち」が良いのです。

さらに「こまち」は「はやぶさ」の後方に連結されることにより、各駅の階段から遠くなりがちなため、
盛岡・仙台からの乗客は敬遠するだろうと思い後ろから2両目の16号車にしました。 
こまち
32号、16号車、4列目というキリの良い番号が並ぶ素敵な座席に座りました。 
仙台で4人くらい乗ってきましたが、乗車率10%程度で静かで快適な車内でした。

昼をあんな食べたのに空腹となったので駅弁屋の残り物「仙臺いなりすし」を550円で購入。
7種の稲荷寿司が入ってこの価格はリーズナブル。 美味しかったです。
(写真が6個しかないのはすでに1個食べてしまったため。)

途中仙台、大宮のみ停車で2時間少々で上野に到着。
何回乗っても新幹線の早さは感動します。


(8)上野(22:07発)→地元駅(22:27着)【銀座線・都営浅草線】
→21:30地元駅到着。


その他画像

おみやげ等。 色々買って家族や職場に配布しました。




スタンプとアクリルフィギュア。 品切れの心配は杞憂かな。

IGRスタンプの下部文字部分がカスレ気味なのはスタンプ側の摩耗が原因。
人通りの多く駅員の目が届かない位置に設置されているのでイタズラされた可能性も否定できません。


三陸鉄道のクリアファイル。 三陸鉄道は鉄道むすめが2人いるのです。 県知事の配偶者は右側。
上にちらっと見えているのは鉄道車両のクリアファイル(3枚1000円)




連休明け〜梅雨の時期の閑散期は観光地が空いていてよいですね。
被災地支援の東北旅行は定番化したいところです。

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