2017年4月22日(土) 鉄道むすめスタンプラリー その伍(写真等個別ページ)

グランクラス乗車記録  

参考リンク
グランクラスクラブ(ファンサイト)
http://granclass.jp/

座席探訪 E5系新幹線ページ(個人サイト)
http://sonicrailgarden.sakura.ne.jp/seat_e5.html

公式のサイトはしょぼいので省略



前述のとおり、復路の仙台から東京まで、はやぶさ号のグランクラスに乗車しました。
グリーン車料金に5000円上乗せと高い料金を支払ったので個人的な感想をまとめておこうと思います。
なお、画像を無駄に高解像度にしています。 一部の画像はクリックすると大きい画像が見ることができます。


座席は通常の座席が5列の新幹線で、3列(1+2列)と超広々。
座席は45度のリクライニングが可能で、フルに倒しても後方の客に一切干渉しない作り。

隣に乗客が来なければ2人掛けの窓際が良いのですが、一人なので、一人掛けの座席にしました。


グランクラス料金は9250円になります。

参考まで、東京〜仙台間の「はやぶさ号」の新幹線料金は・・・

自由席料金:乗車券5940円+特急料金4740円(はやぶさは全席指定のため、以下の3択になります)
→普通車指定席の場合 上記+520円=11200円
→グリーン車利用の場合、上記+4110円の14790円
→→グランクラスの場合、上記+9250円で19930円

以上の料金差と快適性を天秤にかけて判断をすると良いかと思います。



まずは乗車時から、アテンダントが通路に立って深々とおじぎをして出迎えてくれます。

椅子はこんな感じでゴージャス感にあふれております。
飛び出しているランプは読書灯で任意の位置に動かすことが可能。
ヘッドレストは枕のように柔らかく、高さ調整可能。 
リクライニングすれば余裕で就寝できます。(就寝を前提としており、ブランケットの貸し出しサービスもあり。)




出発後間もなく、布おしぼりが配布され、ドリンク・おつまみ・軽食の注文となります。
軽食は弁当を食べてからということで、後ほどの配膳をお願いし、ドリンクとおつまみを注文。
この際、和食or洋食を事前に聞かれお取り置きの対応をしてくれました。

おしぼりは通常の飲食店で出てくるものの2倍くらいの厚みがある高級品でした。

おつまみは「おかき」か「パウンドケーキ」からいずれか一種類とのことでおかきを注文。
おかきは亀田製菓の既製品にグランクラスのロゴが入ったもの。
普段お酒は飲まない方なのですが、記念にボトルを持ち帰りたかったので赤ワインを注文。
井筒ワインという長野県のメーカーの国産ワインで美味しかったです。



空港で購入した「鐘崎の仙臺穴子めし」(1150円)を食べます。
弁当にしては穴子がびっしりのっていて、味も良かったです。





食後、座席の案内などを確認。 座席は背もたれ、座面、レッグレストと個別に調整可能。
オレンジ色の枠で囲まれたボタンでレッグレストを伸縮させることができます。
なんだかわからず押したら足下が急に動き出してびっくりしました(笑)
操作案内は雑誌などと一緒に置かれていますが、もう少しわかりやすい表記を希望。

その左側の人間の絵のボタンはアテンダントコールボタンで押下するとアテンダントのお姉さんがすぐに来てくれます。


車内は静かで落ち着いた雰囲気の空間になっております。



しばらくしてからアテンダントコールして軽食を注文。
弁当のゴミの回収をお願いしたら対応してくれました。(こういうサービスに不慣れなので、どこまでサービスとして対応してくれるか不安なのです。)


軽食到着。

頑張れば3口くらいで食べられそうなサイズですが、お上品に一品づつ食べました。
どれも大変美味しかったのですが、軽食サイズなので量は少なめ。
弁当を食べた後でも余裕で食べきれるサイズです。(個人の感想)

メニューも添付されています。


メニュー名が「東北・北海道編」となっていますが、下り列車は「東京編」となり、
さらに北陸新幹線はまた別メニューかつ定期的に変更ということで、コレクター魂をくすぐる仕様となっているようです。


赤ワインのボトルは何も言わないと下げられますが、持ち帰りたい旨申告すると持ち帰りできる仕様。
ここら辺は先駆者達のブログ等で確認したのでぬかりはありません。

食後にホットコーヒーを注文。 

この時点で新幹線は久喜付近を通過、はやぶさ号は早いですね。
コーヒーはいたって普通のドリップコーヒーでした。
他のお客の様子を見ると、他のソフトドリンクは缶+グラスで出されるようです。

大宮駅に到着すると、東北地方の好天とは打って変わって激しい雨が降ってきました。
東北地方の天気予報ばかり気にしていたのが仇となりました。
(結局帰宅時まで雨はやまず、コンビニで傘を買う羽目になりました。)

飲み物メニューのアップルジュースがどんなものか気になったのですが、注文しようとしたらアテンダントより
「間もなく上野に到着」のご案内。 注文しそこねましたw

飲み物メニューはこんな感じ。 スパークリングアルコールはネットで調べた限りでは青森リンゴのシードルとのこと。
(北陸新幹線では梅酒スパークリング)



注意書きにはこんな一文があり。 グランクラスといわず、グリーン車、普通車の案内にもこういう記載をするべきと感じます。
普通車でキーボード音がうるさい人は、自分の耳に聞こえる音の数倍の音量を回りにまき散らしていることに気づいていないだけ。
こういった注意を促すだけでほとんどの人が配慮するようになると思います。
それでも配慮出来ない人は(以下略)



あっという間に東京駅に到着。 はやぶさ・こまちの連結部分を撮影。
先頭のノーズ部分が長く、先頭車の乗客スペースが小さくなってしまったことから、
その狭い空間を利用して「グランクラス」という特別な空間の設置をしたようです。





最後に個人的な感想等を主観・客観交えて記載しますので、適当に読み流してください。

【良かった点】
 ・アテンダントが接客のプロという感じで、大変好印象。
  このようなサービスに不慣れな私は若干緊張してしまいました。
  グラスやゴミを下げる際は腰を落として低い位置にして移動しますし、こちらが注文したことに対してプラスアルファの確認をしてきます。
  軽食を後でと頼んだ際には「お取り置きできます」と言ってくれましたし、ボトルを持ち帰りたい旨申告した際は
 「お持ち帰り用の袋をご用意しますか?」と聞いてくれたりしました。

 ・座席が圧倒的に大きくて、足下も広々。 リクライニングしても後方に迷惑がかからない仕様も良い感じ。
  革張りのシートは高級感がありますし、背もたれ、座面、レッグレストと好みの位置に電動操作で苦労なく動かせるのも良い。

 ・グリーン車同様、電球色の照明で落ち着いた空間は大変良いです。
  窓枠周囲にも間接照明が使われており、幻想的な雰囲気も併せ持っており、「特別な空間」であることを感じられました。

 ・アルコール飲料、ソフトドリンク共に飲み放題で、座席を立たずに注文可能。
  これはお酒好きな方にはポイントが高いと思います。
  また、車内販売は来ませんがアテンダントに頼めば車内販売の商品を買ってきてくれるようです。

 ・荷物収納スペースが大きい
  スーパービュー踊り子と同様、ハッチタイプの収納棚がありますが、座席幅が広い分、棚も広々としており大きい荷物も余裕で収まります。


【気になった点】
 ・座席が革張りなのは良いのですが、長時間座っていると布製シートより汗ばんで来るのが気になりました。

 ・おつまみが「おかき」or「パウンドケーキ」のいずれか1点のみというのが少し残念に感じました。
 平たくいうと「けちけちしないで、両方食べさせてくれ」というところです。
 数に限りがあるのはわかりますが、それなりに日持ちしてかさばる商品でもないのでもっと多めに用意してくれれば良いと感じました。
 理想は持ち帰りも可能として、「お一人様各2個まで」ですかね。 車内で食べるようとお持ち帰り用で2個です。

 ・アメニティのスリッパから異臭がした。
  持ち帰り可能ということでスリッパを持ち帰りましたが、開けたら消毒液と腐敗臭を足して2で割ったような臭いがしました。
  品質に問題があると思われます。(スリッパはやむなく廃棄して、収納されていた袋のみ記念として取ってあります。)
  こういった部分に「コストカットの雰囲気」を感じてしまい、最上級座席としていかがなものか? と感じてしまいます。



【総評】
 以上を踏まえて、普通車+9000円(グリーン車+5000円)の価値があるかという観点で考えますと。
 価格相応の価値はありません。 という結論になりました。

 とはいえ、特別感は半端ないので、「スカイツリーに登る」等と同様、エンターテイメントの一種として楽しむ。
 または「松波でスーパートップコースを注文」等と同様「特別な贅沢をしたい」時には一度は乗車してみると良いかもしれません。

 個人的には贅沢するなら「(高級な飲食物を購入して)グリーン車に乗車」の方が良いと感じました。
 (名古屋〜東京間、上野〜上田間のグリーン車に乗車した後の感想)

 ※5000円あれば美味しい食事をする。 良いお土産を購入する。 宿のランクを上げる。
 ジャグラーを175回転する。 アーケードゲームを50回プレイする。 うまい棒を500本購入する。
 等、様々な比較対象がありますが、あくまでも「列車内の設備・サービス」の観点で比較しています。




 最後に話が若干それますが、「従業員によるおしぼり配布」「コールボタンでいつでも従業員が来てくれて、買い物をお願いできる」
「(有料だが)座席を離れることなく、ドリンクを注文することができ、席まで運んでくれる。」

 グランクラスにひけを取らないこれらの人的サービスを提供している店舗があります。 パチンコ・パチスロ店です。
 「走行中の車内サービス」と「固定店舗のサービス」という差はありますが、当たり前のように受けているサービス
が実は結構すごいことであるというのを再認識しました。

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