2016年3月20日 としまミュージアム訪問

この日はふじみ野bayonに遠征したのですが、その前に池袋東口で行われた
としまミュージアムの見学をしてきました。


旧豊島区役所庁舎、豊島公会堂が老朽化により取り壊されることとなり、取り壊し前の最後のイベントとして行われたものです。
旧庁舎は昭和35年完成で、平成26年5月に東池袋駅直結の新庁舎が完成しております。

イベントの内容より、東海道新幹線開業よりも歴史のある貴重な庁舎内を見学できる最後の機会ということもあり、見学した次第。
2011年前後、約2年間池袋に勤務していましたが、以降疎遠で、街の変わりぶりも見ていきたいと思います。

庁舎は4階建てなので、フロアごとに様々な展示がありました。
いつまで残るかわかりませんが、公式HPのリンクを貼っておきます。

一言で言えば「カオスな空間」でした。
以下、写真をペタペタ貼り付けていきます。

4階は至って普通のパネル展示等。 庁舎の歴史等、興味深い内容でした。



開業時の庁舎の航空写真。 周囲にビルがほとんどなく、50年という年月の長さをひしひしと感じます。




3階は現代アートのフロア、訳がわからないものが多かったのですが、普段接点のないジャンルに接触できるのもこういったイベントの良いところです。


ミラーボールのアート


これは印象的でした。 壁にイラストを書いて、壁ごと切り抜いてしまっている大胆な作品。


角度を変えてもう一枚。 取り壊しが決まっている庁舎だからこそできる貴重なアートです。
壁の内部構造をみることが出来たのも貴重な経験です。



18禁美少女キャラが描かれた抱き枕に材木が乗せられているのもアートなのでしょうか。
置かれている場所が区長室跡地であることにも何かしら意味がありそうですw




後は今一つ理解できませんでしたね。













これに至っては、アートなのか、予期せぬエラーなのか全くわかりません。


会場「ブロアー」案内というのも誤植なのか、アートなのか全くわかりません。
部屋がジャンル分けされていますが、ますますわかりません。
「ファイルが再生できない!」は「十円玉」のところにありました。

壁掛け時計を抱えて廊下を闊歩している人がいましたが、それもアートだったみたいです。
不思議な空間でした。


2階へ移動。 こちらはアニメコーナーということで「おそ松さん」のアフレコができたり、コスプレユーザが集まって盛り上がっていました。


がらんとした事務所に無造作にパネルが置かれているのが何ともいえません。


アフレコ体験は子育て事業課跡地で行われていました。
ちょうどアフレコしている人の声が聞こえて来たのですが、めちゃくちゃ上手くてびっくりしました。



1階は小さなお子様向けのコーナーがメイン。 床、壁に落書きし放題のゾーンがあってこれも取り壊しが決まった庁舎ならではのイベント。
子供達は大変盛り上がっておりました。

壁に書かれたイラストが圧巻でした。

下書きなしで、壁に直接書いているんですよね。 これはすごいと思います。



庁舎外観

明治通り反対側から撮影。 東池袋地区で異彩を放っていたレトロな庁舎もまもなく取り壊し。
このご時世の再開発ですから、周囲の景色も一変することでしょう。
都営バスが3台連なって停車していますが、色んな系統が合流して本数が多いため、良くある風景です。




TOSHIMA CITY OFFICE. 1960-2015 と書かれています。(撮影角度が悪いのではっきり読み取れません・・・)

お隣の豊島公会堂では歌謡ライブ、寄席などが行われるため、日本人の大好きな行列ができています。





区役所前だったバス停は「池袋保健所」に改名済み。 東池袋一丁目行きは新設路線で、新庁舎まで行けます。(本数少)





分庁舎も撮影


本庁舎と分庁舎を結ぶ連絡通路

東日本大震災では、連絡通路がずれて、使用不可になったようです。
分庁舎についても耐震補強工事が行われていないため、震災後使用停止となり、新庁舎開業までは近隣の民間ビルに
移転していました。




古い建物なので、古い設備等をみることが出来ます。

区議会事務局の機器。 なぜか電源が入ったまま。


最近みなくなった後付けの冷暖房装置


給湯室の跡地、この部屋もパネル展示に使用されていました。


以下、こんな感じでつい最近まで現役で使用されていた雰囲気が残っておりました。







エレベーターもレトロです。

この時代のエレベーターって、すぐにドアが勝手に閉じるんですよね。
そんなこともあって「操作盤近くに乗った人は、他の人が降りるまで開くボタンを押す」というマナーがあるんだと思います。


東池袋の新庁舎に向けて、徒歩で移動します。 道中にラウンドワンが完成していました。
勤務していた頃は更地だったのですがね。


更地時代に唯一残っていたビルはそのまま残っていました。
そういえば押上ライフが入っているビルも既存の建物をぬうように建てている部分があります。
極めて個人的な感想ですが、高い立ち退き料を支払うより、建築計画を変えた方が合理的ということでしょうか。




塩そばの「桑ばら(旧名:まるきゅうラーメン)が今も営業中であることを確認。
時間の都合で寄れませんでしたが、11時ちょっと過ぎで店内ほぼ満席と繁盛しておりました。
塩ラーメンの美味しい店です。







新庁舎到着!

全部が区役所というわけではなく、上層部は分譲マンションとなっています。
東池袋駅直結ということで、数週間で完売となり、実質的な建設費用をかなり抑えたとのこと。

これは「好例は右に倣え」の役所業界、全国の自治体がまねをすることでしょう。
窓口の土日開庁や、ゆるキャラ作成などはあっという間に全国に広まりましたね〜

エントランスはこんな感じで今風。
メインの出入り口はなく、東西南北4カ所に入り口があり双方向から入れる構造。
中心部に案内所がある感じ。(内部は人がいっぱいいたので撮影していません。)



庁舎内のエスカレーターで地下に潜るとそこは有楽町線東池袋駅入り口という便利さ。

このまま有楽町線に乗車してふじみ野へ向かいました。



旧庁舎のイベントですが、午前の早い時間に到着したこともあって、人も少なめでゆっくり見学することができました。
現代アートが印象的で興味深かったですし、貴重な旧庁舎の最後を見ることもでき、池袋の変貌ぶりも確認することができて、
大変有意義でした。


まぁ、一番びっくりしたのは東口に「天下一品」が出来ていたことですがw

ここには「友美津(ともみつ)」という個人経営のうどん屋さんがあったのですが、いつの間にか閉店して天下一品になっていました。
立体駐車場だったところにビルが建っていたり、更地だったところに巨大なパチンコ屋が出来ていたりと、この近辺も様変わりしていました。